Introduction
Ver. 2007 2010
Excel(エクセル)でグラフの軸を追加する方法です。
単位が違う系列や、数値に大きな差がある系列を第2軸に移動しましょう。

グラフの右側も目盛りの軸で使えるにゃ
第2軸に移動するやり方
下の表の、
赤枠で囲んだ場所で集合縦棒グラフを作成してみます。
下のようなグラフが作成されますが、「売上数量」と「売上金額」の数字に大きな差があるため、「売上数量」が見えません。
また、目盛り軸も、「金額」と「数量」という違う単位を一緒に扱うべきではありません。
こんな時は、片方を右側の軸に移動してしまいましょう。
移動したい系列(縦棒)の上で右クリックします。
※今回は「金額」を右側に移動してみます。
※値が小さい方を選択したい場合は、[書式タブ]の1番左[グラフの要素]から対象の系列を選び、その下の[選択対象の書式設定]をクリックしましょう。
表示されたショートカットメニューの1番下、[データ系列の書式設定]をクリック。
下にある[使用する軸]の[第2軸]にチェックを入れて、[閉じる]を押します。
「売上金額」の目盛り軸が右側に表示されました。
軸を分けることで、数字の差も調整されて、青い「売上数量」の軸が見えるようになりましたね。
いや、よく見えない・・・。
左側2つしか青い系列が見えません。どうやら2つが重なってしまっているようです。
グラフの重なりを変更する
重なっている状態をもう少し分かり易くしてみます。
赤い系列の上で右クリックして、[データ系列の書式設定]を選び、先ほどの画面を表示します。
[要素の間隔]を右にスライドさせて広げると・・・。
縦棒の幅が狭くなり、青と赤の縦棒が重なっているのが良く分かります。
さすがに見難いですね。
こんな時は、複合グラフにするのがお勧めです。
複合グラフに変更
複合グラフとは、1つのグラフの中で縦棒や折れ線など複数のグラフを同時に表示すること。
グラフの種類を変更したい系列を右クリックして、
表示されたショートカットメニューで[系列グラフの種類の変更]をクリック。
表示された[グラフの種類の変更]画面で種類を変更します。
※重ねることができないグラフも多くあります。縦棒・折れ線・面がおすすめ。
折れ線を選ぶと、
下のようになり、
[面]を選ぶと、
下のようになります。
片方を折れ線グラフにして、それぞれの目盛りに単位を付け、凡例を上に移動してみました。
縦棒グラフを、そのまま横に並べたい場合は、Excel(エクセル)で第2軸を使用した縦棒グラフを横に並べる方法をご覧ください。
目盛りの単位に関しては、Excel(エクセル)でのグラフの作り方⑥|単位を表示して、「人」「円」「mm」などに変更する方法。
凡例に関しては、Excel(エクセル)でのグラフの作り方⑦|凡例を表示、変更、編集する方法。
複合グラフに関しては、Excel(エクセル)での複合グラフの作り方|縦棒グラフと折れ線グラフを重ねる方法。
にそれぞれ説明があります。
まとめ
単位が違うデータを1つのグラフにまとめる場合には、第2軸は必須ですね。
右クリックからの設定画面で簡単に追加できるので助かります。
軸が2つあるグラフは、見る側にとっては複雑に感じます。凡例の位置など細かい点に気を配り、少しでも把握しやすいグラフになるように工夫が必要ですね。
また、無理に2軸を使用するよりも、普通にグラフを2つ並べた方が分かり易い場合もあります。状況に応じて判断しましょう。

単位を表示するのを忘れないようにするにゃ