Introduction
ワードやエクセル、パワーポイントで「形式を選択して貼り付け」をする時などに見かける「Windowsメタファイル」と「拡張メタファイル」。それぞれどのようなファイルなのでしょうか。
その違いについて説明します。
メタメタメタ?
Windowsメタファイルとは
Windowsメタファイルとは、拡張子が「.wmf」のファイルです。
Windowsの「W」が最初にきていることから分かりますが、マイクロソフトのWindowsで使用する画像フォーマットの1つです。
ワードやエクセル、パワーポイントの「図形」機能で描かれたものはこの形式になります。前のバージョンでは、「オートシェイプ」と呼ばれていた図形も同じです。
特徴を簡単にまとめます
- コンピュータ全般でみると、あまり使用されていない
- Office製品(ワード、エクセルなど)で描画する図形で使用されている
- ベクタ画像形式(線で描画)なので、拡大縮小で画像が汚くなりにくい
- ビットマップ画像を埋め込むことができる
- 16ビット形式
覚えるべき場所は、文字を赤くした2か所だと思います。
Office製品で描画したWindowsメタファイルは、そのままWindowsメタファイルの状態で図形のみ保存することはできません。
画像形式を変更すれば保存できます。
しかし、その場合Windowsメタファイルの良さである、拡大縮小時の画像劣化がなくなってしまいます。
同じオフィスのファイルで今後使用しそうな図形であった場合、その図形だけ新規ファイルにコピーして、ファイルごと名前を付けて保存しておくと管理しやすいかもしれませんね。
拡張メタファイルとは
拡張メタファイルとは、拡張子が「.emf」のファイルです。
Windowsメタファイルを改良したものが、拡張メタファイルです。
特徴はWindowsメタファイルと重なりますので異なる部分のみまとめます。
- 32ビット形式
- プログラマが新たに機能追加をしたり仕様を変更したりできる
- 拡張性が高い分、同じ拡張メタファイルで互換性がない場合がある
Windowsメタファイルと拡張メタファイルは仲間だったのにゃ
Office製品を使用しているとき、「Windowsメタファイル」と「拡張メタファイル」のどちらを選ぶか
もし、両方選べる場合どちらを選びましょう。
状況によると思うので一概には言えませんが、どちらでも良いと思います。
強いて言うならば、拡張メタファイルはWindowsメタファイルの改良形式ですので、拡張メタファイルを選ぶのが無難だと思います。
実際に、ワードファイルをPDF形式にした場合、Windowsメタファイルだと乱れた画像が、拡張メタファイルだと大丈夫だったということもあるようです。
まとめ
普段よく使用している、ワードやパワーポイントの図形機能ですが、普段インターネットで見かける画像形式とは違います。
拡大縮小しても美しいままというのは嬉しいですよね。
ちなみに、ここでは詳しく説明しませんが、ラスタ形式の画像(点で描画)とベクタ形式の画像(線で描画)の違いは大切なので覚えておくとよいと思います。
なんか細かい話なので初心者は気にしなくていいかもにゃ