Introduction
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エクセルでデータを追加した時に、自動でこれまでと同じ罫線が引かれるようにする設定です。
条件付き書式機能を使用します。
「条件付き書式」で数式を直接入力するので少し面倒ですが、一度設定すると便利さに驚くはず。

自動化する設定は何だか気持ちが上がるにゃ
自動で罫線が引かれるようにある設定方法
今回は下の表で、データが追加されると線が引かれるようにしてみます。
最初に線を引きたい場所全体を選択する必要があります。
1行目から全てのデータに線が引かれるようにするには、列選択がお勧めです。
列番号を「A」から必要な列まで引っ張って選択しましょう。
1行目の見出しを抜かしたり、データが追加される最終行が決まっている時は、正確にセル範囲を選択しておきます。
例えば下の表で2行目から14行目にデータが入力される予定であれば、「A2:G14」までを選択します。
選択出来たら[条件付き書式]をクリック。
一覧から[新しいルール]を選びます。
表示された[新しい書式ルール]の画面では、[数式を使用して、書式設定するセルを決定]を選択してその下部分で数式を入力します。
今回のように「AからGの2行目から」線を引きたいときに入力する数式は、以下のようになります。
=OR($A2:$G2)<>""
「A2からG2の範囲の全てが空欄でなければ」という意味です。
キーボードで直接入力します。
※半角英数モード(ひらがなオフ)で入力しましょう。また、アルファベットは小文字でOK。
意味を簡単に説明すると、
「=」が関数スタートの合図。
「OR」はOR関数を使う事により、指定したセル範囲内であれば、どこに文字が入力されても線が引かれるようにしています。
「$A2:$G2」は線を引きたいセル範囲を指定します。今回は2行目から線を引くということで「A2」にしています。また「A2」を「$A2」と列番号の前だけドル記号を付けるのもポイントです。
「<>””」の箇所は「空欄でなければ」という意味になります。
ということで、数式が入力できたら右下の[書式]をクリック。
[数式]タブに移動して、好きな罫線を設定して[OK]をクリック。
今回は通常の外枠の線を設定しました。
前の画面に戻ったら、そのまま[OK]をクリック。
これで、すでにデータが入力されている箇所に線が引かれ、
最初に設定した範囲内であれば、OR関数を使用したことで、どこかにデータが入力されると同時に線が引かれます。
ちなみに、行に存在するデータの全てが削除されると線も同時に消えます。
まとめ
「設定したセルが空欄でなければ線を引く」という条件を付けることになります。
線だけではなくセルを塗りつぶしたりして使用することもできますね。
ちょっと数式を入力するのが面倒ですが、データが入力されると同時に何らかの書式を変更したい時に役立つ設定でした。

条件付き書式はいろいろなことができるにゃ