Introduction
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エクセルで時間で入力されたデータを分単位に変換する方法です。
下の図をご覧いただくとイメージが湧くと思います。
中のデータを変更せずに見た目だけを変える方法と、実際にデータを変更する方法の2つを順番に紹介します。
必要な方を選んで欲しいにゃ
表示形式で見た目を分に変換する
では、中身のデータは変えずに見た目だけ分単位に変更する方法です。
Excelのデータは「表示形式」を使用することで、見た目だけを変更することができます。
時刻は数字の間に「:」を入れて入力することで時刻の表示形式が自動で適用されます。
つまり、すでに入力されている時刻も、通常の状態から「時刻」の形式に表示が変更されています。
例えば、「8:30」と入力して【Enter】で確定すると、
右寄せになり、自動で時刻形式が適用されます。
設定されている表示形式を確かめたいときや、変更したいときには、
対象のセルを選択後に[表示形式]起動ツールをクリックして、
表示された[表示形式]画面を使用します。
すでに「h:mm」という表示形式が選ばれているのが確認できます。
「h」が時間で「mm」は分を表しています。
では、この形式を変更すれば分単位の見た目に変わるのでは・・・。
ということで[種類]の場所をクリックして、
設定されている「h:mm」を削除します。
そして[m]と入力しましょう。
「[]」は、半角英数モード(ひらがなOFF)で下の場所にあります。
これで「分」表示の見た目に変更されます。
時刻の表示形式はいろいろあるのですが、他の形式に興味のある方は下のリンク先をご覧ください。
実際の数値を分に変換する
見た目上ではなく、実際にデータを「分」単位にするには計算が必要になります。
まず、最初に意識したいのは
Excelは24時間を「1」として時刻を考えている
ということ。
下の画像をご覧ください。
左側の時刻ですが、Excelではこれら時刻を右の数値で把握しています。
実際に確認するには、[数値の書式]の場所をクリックして、
1番上の[標準]を選びます。
もう一度先ほどの図をみてみましょう。
一番下の「24:00」が「1」となっていますね。「12:00」は「0.5」。
また、一番上の「1」は「1÷24」で「0.0416・・・」となっています。
確かに24時間を1として考えているようですね。
では、この数字を計算で分単位にしてしまえば良いのでは。
ということで、分かりやすく1時間30分でやってみましょう。
言葉を変えると1.5時間ですね。
最初に時刻表示形式から標準表示形式に変更しておきます。
「0.0625」になりました。
どうやら、1時間を「24」として考えると、1.5時間は0.0625になるようです。
戻すために「24」を掛けてあげましょう。
右隣の「D2」に数式を入れていきます。
=B2*24
結果は「1.5」と表示されました。
「1:30」が「1.5」時間となりました。
これを「分」にしましょう。1時間は60分なので「60」を掛ければOKです。
=D2*60
これで分表示になりました。
1.5時間は90分なので合っています。
この2つをまとめると、元のセルの値に「24」と「60」を掛ければよいので下図のようにすれば良いですね。
※計算後に表示形式を「時刻」形式から「標準」形式にするのを忘れずに!
まとめ
2番目に紹介した、表示形式を使わずに時刻表示で入力されたデータを「分」に直すやり方をまとめておきます。
- 表示形式を時刻表示から標準表示にしておく
- そのデータに24と60を掛け算する
表示形式で[m]を[mm]を指定すると常に2桁表示になるにゃ