Excel(エクセル)でのRANK関数、RANK.EQ関数、RANK.AVG関数の違いを簡単に紹介

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Introduction

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エクセルでのRANK関数、RANK.EQ関数、RANK.AVG関数の違いについて説明します。

RANK関数そのものについての使い方は「絶対参照」の説明を兼ねてこちらで説明しています。ここでは違いだけを簡単に説明します。

簡単にまとめると下のようになります。

  • RANK.EQ関数、RANK.AVG関数は、Excelバージョン2010から登場した新しめの関数
  • RANK関数とRANK.EQ関数は全く同じ関数
  • 同じ順位が複数ある場合、RANK.AVG関数は平均の順位が返される
  • 関数の作り方(引数の指定)は全て同じ

これらを順番に説明していきます。

 

 

とりあえずRANK関数使っておけば良いかにゃ

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バージョン2010からRANK関数が増えた

昔のExcelでは、順位を表示する関数はRANK関数だけでした。

バージョン2010になり、RANK.EQ関数、RANK.AVG関数の2つが登場して順位を表示する関数が合計3つになりました。

流れとしては、

これまでのRANK関数の結果表示が異なる新しい関数「RANK.AVG関数」を登場させよう

「RANK.AVG関数」との違いを明確にするため、これまでのRANK関数の名称も「RANK.EQ関数」に変更しよう

でも、互換性もあるから、これまでの「RANK関数」も残しておこうかな

という感じでしょうか。

結果、順位に関する3つの関数が存在することになりました。

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RANK関数、RANK.EQ関数は同じ関数

前述したように、RANK.EQ関数はRANK関数の名前を変えただけのものです。

関数の引数入力画面の画像が下の2つです。

引数を入力する場所が[数値][参照][順序]と同じ名称ですね。

また、赤枠の関数の説明ですが、

「この関数は、Excel2007以前のバージョンと互換性があります。順序に従って範囲内の数値を並べ替えたとき、数値が何番目に存在するかを返します。

順序に従って範囲内の数値を並べ替えたとき、数値が何番目に存在するかを返します。複数の数値が同じ順位にある場合は、その値の中の最上位を返します。」

赤文字にした部分は全く同じ説明文になっています。

普段どちらを使用するかですが、そのファイルを古いPCや古いバージョンのExcelで開く可能性が全く無い場合を除き、「RANK関数」を使用するのが良いでしょう。

RANK.EQ関数、RANK.AVG関数の違い

では、「RANK関数」=「RANK.EQ関数」と「RANK.AVG関数」の違いです。

まず、「RANK関数」、「RANK.EQ関数」から見てみましょう。

下の表をご覧ください。

まず、2つの関数の結果が同じということ。これは先ほど説明しました。

次に、同じ点数の場所に注目です。

  • 「80」点が4人いるのですが、全て「2」と表示されています。
  • 「60」点が3人いるのですが、全て「7」と表示されています。

このように、同じ順位が存在した場合、最上位の順位が全てに表示されます。

 

次に、「RANK.AVG関数」についてです。

「AVG」 → 「AVERAGEの省略」 → 「平均かな?」

と想像できますね。

同じ順位が存在した場合、先ほどと異なり、それらの平均が表示されます。

「RANK.EQ関数」と「RANK.AVG関数」を並べて使用したのが下の表です。

同じ点数の場所の結果が異なります。

「RANK.AVG関数」の同じ順位の算出結果を図にしてみたのが下の画像です。

同じ順位があった場合、それらに順番に順位を振って、平均したものが表示されています。

関数の作り方(引数の指定)は全て同じ

3つの関数は全て引数の設定方法は同じです。

[関数の挿入]画面を並べて見ました。

同じですね。

関数を作成する方法に違いはありません。

まとめ

最初に書いた簡単なまとめをもう一度。

  • RANK.EQ関数、RANK.AVG関数は、Excelバージョン2010から登場した新しめの関数
  • RANK関数とRANK.EQ関数は全く同じ関数
  • 同じ順位が複数ある場合、RANK.AVG関数は平均の順位が返される
  • 関数の作り方(引数の指定)は全て同じ

「RANK関数」=「RANK.EQ関数」と「RANK.AVG関数」の違いだけ特に抑えておきたいですね。

 

RANK.AVGの出番はあまり無さそうだにゃ