Introduction
プレゼンテーションを初めて任された場合どうしましょう。
何から始めればいいのか・・・。どんな資料を用意すべきなのか・・・。
そんな時の参考になればと思い、何回かに分けてプレゼンテーションに関して説明していきたいと思います。
今回はその③ということで、プレゼンテーションの本番前の準備と本番でのポイントを説明していきます。
いよいよ本番にゃー
本番前の準備
これらの準備をしっかりできるかどうかで、本番の出来が決まります。
- 事前にリハーサルを繰り返す
- できるだけ暗記する
- 箇条書き程度の簡単なメモを準備する
- 考えられるトラブルに対する対応策を検討しておく
事前にリハーサルを繰り返す
まず何といってもリハーサル。本番を意識して、繰り返し行います。
もし、読めない漢字が資料の中にあったりしたら恥をかいてしまいますね。
大切なのは、声を出して行う事。頭の中でリハーサルをしてもうまくいかない理由としては、
- 話すスピードが実際に話すより早くなってしまう
- 自分が噛みやすい箇所が分からない
という2点を挙げることができます。
頭の中で読むと途中で詰まることがないので、思ったより早く進めてしまいます。息継ぎも必要ありませんし、次のスライドへ進めるテンポも実際より速くなる場合が多いでしょう。
また、人によって話しやすい語句と、舌がまわりにくい語句があると思います。そのような言葉の得手不得手は実際に声を出して喋らないと分かりません。
また、必ず時間を測って行いましょう。想定した時間より早く終わってしまう場合は、補足説明を追加する必要があります。
逆に時間が長くなってしまう場合は、大胆にスライドの削除が必要になるかもしれません。
できるだけ暗記する
本番の内容は全て暗記し、聴き手に目を向けて実施するのが1番です。
メモを読みながらの場合も、半分は前を向いて話せるように暗記すべきです。
箇条書き程度の簡単なメモを準備する
すべて暗記したとしても、緊張や当日のミスであわててしまい、話すことを忘れてしまうこともあります。
その時のために、用紙1枚程度の簡単なメモは持っていた方が良いでしょう。
考えられるトラブルに対する対応策を検討しておく
本番の会場を想定して、考えられるトラブルに対する心構えをしておきましょう。例えば、マイクの音が出なくなったらどうするか、何かのトラブルで時間が押してしまい短くする場合はどこを削るか、コンピュータがフリーズしたら・・・。
などなど、思いつく限り想定しておくと万が一の場合役に立ちます。
時間を測りながら声を出して5回はやってみるにゃ!
本番でのポイント
さて、いよいよ本番です。その前のリハーサル時も、これらを意識して行う必要がありますね。
言葉
- 言葉づかいに注意する
- 大きな声でゆっくりと明瞭に
言葉づかいは大切です。必ずしも丁寧な言葉が必要とは限りません。プレゼンをする相手によっては、堅苦しい口調よりも話しかけるような明るい口調が良い場合もあります。
話すスピードも大切です。相手がしっかり聞き取れるように気持ちゆっくり話しましょう。かといってスローすぎると聴き手が飽きてしまう場合もあります。しっかり相手の反応を確認しながら話すペースを変更したいですね。
態度
- 正面を向き姿勢を正す
- 聴き手に訴えかける姿勢をもつ
- 聴き手の顔を見る
プレゼンテーション中は、相手の目線はスライドだけに向いているわけではありません。自分も見られていることを意識しましょう。
相手の方向に体を向けて話し、姿勢を正しましょう。好感を与える印象づくりが大切です。癖で体がフラフラしてしまったり、手の動きに落ち着きがない人をたまに見かけます。できれば、リハーサルを誰かに1度見てもらい確認してもらうと安心ですね。
プレゼンテーションは、相手に伝える内容を受け入れてもらい共感させる必要があります。そのためには、冷めた感じで淡々と説明するのではなく、熱く語る口調の方が良いでしょう。
そのためには、メモに目を向けるのではなく、常に聴き手の顔を見る必要があります。
相手の顔を見ることにより、相手の反応も確認でき、説明のスピード変更や説明内容の簡単な変更など臨機応変に対応できるようになります。
その他
これまでの注意事項を守れば、満足のいくプレゼンが実施できると思いますが、さらなるパワーアップのためのコツをいくつか紹介します。
- 聴き手の集中力を持続させる工夫をする。
- 自分のペースでスライドを進めず、聴き手に合わせて進める。
- 聴き手の反応に注意を払い、ストーリーを修正するなど柔軟に対応する
プレゼン実施中、相手の集中を常に維持するのはかなり難しいことです。そのためには、いくつか工夫が必要です。
まず、声や話し方に強弱をつけること。わざと話に間を入れてゆっくり話す場所を作ったり、声を大きめに話し始めたり。
相手に何かを問いかけてみたり、身振り手振りを加えて話すのも有効です。
自分の話が終わったからと言ってすぐに次のスライドに移動してはいけません。相手が、まだスライド内容の写真や説明を見ている可能性があります。
1枚のスライドの説明が終わったら相手を見渡して、相手がスライド内容を理解してくれたかを確認してから次のスライドに移動しましょう。
自分のペースでスライドを進めていはいけません。聴き手のペースで進めるのです。
メモを見ず、相手を見ながらプレゼンを進めるのが大切だと何度も書いていますが、それにより聴き手の反応が分かるようになります。
相手がしっかりこちらを見ているようであれば、そのままガンガン進めていけばよいでしょう。しかし、何人かが下を向いていたり目をつぶったりしていたらピンチです。
その場で何かを問いかけたり、軽い冗談を挟んだり臨機応変に対応しましょう。言葉で書くのは簡単ですが、かなりのテクニックが必要です。ここまでできれば、もうプレゼン上級者ですね。
まとめ
かなり、いろいろアドバイスを書きました。
これらを完璧に実施するのは難しいと思います。何度も失敗を繰り返して徐々に上手になっていくのがプレゼンテーションだと思います。
最初は思った通りにいかなかった場合も、次の機会にその経験を活かせば少しずつ慣れていきます。
人前で話すことが苦手な人は苦痛しか感じないかもしれませんが、しっかりした準備をしておけば必ず本番思った以上の評価が得られるのがプレゼンだと思います。
その準備で1番大切なのがリハーサルです。声を出して時間を測りながら何度もやってみましょう。
プレゼン本番が上手くいくと、その日のご飯が美味しくなるにゃ