Introduction
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Excel(エクセル)のCOUNTIF関数とCOUNTIFS関数の違いについて簡単に説明します。
両方とも条件に合ったデータを数える関数として有名ですが、何が違うのでしょう。
一言でまとめると、
- COUNTIF関数・・・条件が1つしか指定できない
- COUNTIFS関数・・・条件を複数指定できる
これだけです。
2つの関数を比べ易くするために、COUNTIFS関数の「S」を赤くしてあります。
ほとんど同じみたいだにゃ
書式から見る違い
まず関数の書式を比べてみましょう。
COUNTIF関数・・・指定した範囲の中で、条件に合ったデータをカウントする。
=COUNTIF(範囲,検索条件)
- 範囲・・・検索する範囲を指定
- 検索条件・・・検索する条件を指定
COUNTIFS関数・・・指定した範囲の中で、条件に合ったデータをカウントする。
=COUNTIFS(条件範囲1,検索条件1,[条件範囲2,検索条件2],…)
- 条件範囲1・・・検索する範囲を指定
- 検索条件1・・・検索する条件を指定
- 条件範囲2,検索条件2,…・・・省略可能。最大127組の範囲・条件まで指定できる
こう見てみると、ほとんど同じですね。
COUNTIFS関数は、COUNTIF関数を複数下に追加できる感じです。実際の引数入力画面を比べると、
名称はCOUNTIFが[範囲][検索条件]、COUNTIFSが[検索条件範囲1][検索条件1]と異なっていますが、実際に設定する方法は同じです。
COUNTIFSの方は、下部をクリックすると、引数入力場所が追加されていきます。
こう見比べるだけで、COUNTIFS関数は、COUNTIFの条件を単純に複数入力できるようにしたことが分かります。
使用例で比べてみる
下のデータを例として説明します。
拡大するとこんな感じ。
このような表で、「受注営業所」が「東京本店」のデータ個数や、「数量」が「100以上」のデータ個数を表示できるのがCOUNTIF関数です。
しかし、COUNTIF関数では、両方の条件を満たしたデータの数は数えることができません。
つまり、「受注営業所」が「東京本店」で、同時に「数量」が「100以上」のデータ個数を数えることはできないということ。
COUNTIFS関数ではこれが可能になります。
複数の条件を同時に満たすとは、「1」と「2」という条件があった場合、両方を満たした、下の図でいうと赤い場所だけのことです。
まとめ
COUNTIF関数とCOUNTIFS関数の違いの説明でした。
2つの関数は、設定の方法は同じだと考えましょう。
「*」や「?」のワイルドカードも両方使えますし、[検索条件]の場所はダブルクォーテーション「”」で囲む必要があるのも同じです。
注意点としては、COUNTIF関数を複数足し算するのと、COUNTIFS関数で複数条件を設定するのは同じ意味にならないということです。
COUNTIF関数を足し算すると、それぞれの結果を足すことになりますが、COUNTIFS関数の複数条件では、それぞれの条件全てを満たしたものしかカウントされません。
実際の使用例は下のリンク先をご覧ください。
複数条件を設定できるのがCOUNTIFSにゃ