Introduction
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エクセルで累計を算出する方法です。
最初のセル範囲の参照を固定するのがポイントです。
SUM関数を使います。

計算の範囲指定がポイントだにゃ
累計の出し方
では、下の表の「累計」を出してみます。
累計とは、これまでの数値を積み上げたものですね。
合計したい範囲を図にしたので下の画像をご覧ください。
最初の累計セルは「B2」から「B2」。次のセルは「B2」から「B3」という感じで合計したい範囲が一つずつ範囲が広がることになります。
ポイントは、スタートとなるのは「B2」で常に同じということ、もう一つの合計する範囲が広がっていくことになります。
では、このことを頭に入れて数式を作成します。
使用する関数は「SUM関数」。一番使われる合計の関数です。
累計を出したい最初のセルを選択したら、
[ホーム]タブ → [オートSUM]ボタンをクリックします。
=SUM(B2) と入力されます。
次に範囲指定の「どこからどこまでの」の「から」の意味となるコロン「:」を入力します。
※コロン「:」は「ひらがなモード」オフの半角で入力します。
すると自動で「:」と同時に「B2」まで追加入力されます。
ここで終わってはいけません。最初の「B2」は固定する必要があるので絶対参照にします。
最初のB2の場所をクリックして、カーソルを移動。
キーボードの【F4】キーを押して$記号を付けて絶対参照にします。
絶対参照はExcelで必ず必要な知識です。不安な方は下のリンク先をご覧ください。

今回完成する式は下のようになります。
=SUM($B$2:B2)
※操作が思ったようにいかない方は、「オートSUM」ボタンは使わずに、式を直接キーボードで入力した方が早いかもしれません。
あとは【Enter】キーで確定して、オートフィル機能で下にコピーします。
これで終了です。
ちなみに、コピーされた計算式の結果は下のようになります。
合計範囲の最初のセルを絶対参照にして固定するのがポイントです。
足し算で累計を出す方法
上で説明したSUM関数を使用した方法が通常のやり方ですが、「関数は嫌い。足し算でやりたい!」という方のために他の方法を書いておきます。
累計というのは、上のセルと隣のセルを合計すれば出てきます。
画像の赤丸の場所であれば、その数式は「C2+B3」となります。
この式を下に引っ張れば、累計は算出されるのですが、困った場所があります。
それは一番最初のセルです。
最初のセルの上は見出しになっているはずです。
そのため、文字で足し算することになってしまうのです。
もちろん結果はエラー表示となってしまいます。
ということで、最初のセルだけ、隣のセルを参照する式を入力して、そのままの数字を表示。
2つ目のセルに新たに累計する計算式を入れて下にコピーします。
下の画像を参考にしてください。
式が2つに分かれますが、こちらの方が理解しやすいかもしれません。
しかし、できれば式は一つで済ませるべきです。
ということで最初のSUM関数を使用した方法をおすすめします。
まとめ
累計とくると、最初に頭に浮かぶのは足し算だと思います。
同じ足し算でも関数を使用することで綺麗な式が作れます。
絶対参照にする「$」記号は【F4】キーを使用せずに、直接キーボードで入力してもOKですよ。

絶対参照は良く使うにゃ